青春18きっぷ旅行記 海で遊んで山形へ行くも宿が見つからなかった話【2日目】

      2016/08/26

2日目の朝は早い。(はずだった)

昨晩は無事宿を無事見つけることができた(といってもネットカフェ)のだが、
隣席の客のいびきが異常にうるさく、最後に時計を見たのは午前4時。

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起床は8時で、約4時間程度の睡眠時間だったが、旅先ということもあり、脳が興奮していたのか不思議と2度寝はしなかった。

ネットカフェで自前のノートパソコンを広げ、記事作成の仕事を始める。

備え付けのデスクトップパソコンの前でノートパソコンを広げている姿は、周りから見れば滑稽で、いかにもPCオタクといった風体であっただろう。(といっても仕切りがついているので誰も僕の姿を見ることはないが)

そんなこんなで仕事を終え、シャワーを浴び、ネットカフェを出てたところの、下りエレベータ内で時間を確認すると、すでに午前10時を回っていた。

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青春18きっぷ旅行記 海へ

早朝の涼しい内から海に行き、誰もいない海を満喫する計画は漫喫での寝坊によって惜しくも崩れ去った。

そんな誰も気づかないようなギャグはさておき、今日はまず海に行こうと思う。

新潟の海、つまり日本海だ。

先述しているが、僕は日本海を肉眼で見たことがない。

といっても日本海と太平洋を見分けることができるのは「航海士か釣り人か海軍」くらいであろう。ただ「三十路にもなって日本海を見たことがない」という経験値の低さは日本人としていかがなものか?と一瞬頭をよぎり、この際行っておこうと思ったのだ。

ネットカフェのエレベータを降りると、真夏の強い日差しが僕の視線を遮った。

駅から徒歩5分ほどの場所にあるネットカフェであったので、海までは歩いて20分はかかるだろう。

海に行くまでは昨日の新潟まつりの花火大会が行われていた信濃川を渡る必要がある。
10分ほど歩いたところで、河川敷に到着すると屋台や落下防止用バリケートなどを撤去する作業が行われていた。

※奥でやってます。

わりとどうでもよかったので、炎天下の中で撤去作業をしている作業員を尻目に海に向かってすたすたと歩き続けた。
そこから15分ほど歩いただろうか、ようやく海に到着することができた。

海は二つのエリアに分かれていた。
一つは海の家が立ち並び広い領域で泳ぐことができる"海水浴場"。

もう一方は、泳ぐ場所こそ狭いが、全然人がいない"船着き場周辺"

私は迷わず船着き場周辺を選択した。

僕が海で行うミッションは3つ。

1.日本海を見る
2.360度カメラで海岸を撮影する
3.ネットカフェで手洗いした生乾きの洗濯物を干す

「1」については到着と同時に達成した。
特に何の"ときめきや喜び"はなく、予想した通り「ただの海」であった。しかし、これで友人に「お前日本海見たことないんだろ!?だせぇ!」と罵られることがなくなったと思うと、内心ほっとした。(そんな人いない)

「3」の洗濯物はテトラポッドに干した。
テトラポットには僕の大嫌いなフナ虫が生息しているので、取り込むときには丹念にチェックすること誓ってから干した。これで、私のカバンからフナ虫がこんにちはすることを防ぐことができる。

日差しが強いので20分もすれば乾くだろう。

乾かしている間に「2」を実行することにする。

「3」で洗濯物を乾かしながら「2」を実行する。僕はなんて要領がいいんだ!(普通)

「2」で使用するのはリコーから販売されているTHETA S(シータエス)。

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THETA Sに土台を装着し、それを地面にぶっさして、iPhoneで遠隔で撮影する。
遠隔で撮影することで、僕の気持ち悪い顔が写真に写らなくなるので、遠隔撮影は必須だ。

手際よく準備を進め、ものの5分で撮影準備が完了。

撮影した画像はこちらである。

RICOH THETA S 新潟海岸 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA


※多少重いので受信時間がかかるかもしれません。

どうってことはない、ただの海だが、無毒性と思われるクラゲがいたので注意しなければならない。

10分ほどで一通り写真を撮り終えたが、洗濯物がまだ生乾きだった。
足が濡れて、砂がついてしまうことを嫌って、海には入らないでいたが、御覧の通りの天気でそろそろ「海を目前にして、海に入らない」という生殺し状態でいることに限界を感じつつあった。

テトラポットをよく見ると、そこに座って海水を拭いた後に、そのまま靴下と靴を履けば砂が足につかずに済みそうだったので、意を決して足だけ海水につかることにした。

靴下と靴を脱ぎ例のテトラポットのわきに置いて、足を海水につける。

「冷たくて気持ちいい」

最高だった。

炎天下で海水浴。

暑さと冷たさのコラボレーション

これに勝るものはない。

あるとしても、冷やし茶漬けくらいなものだろう。

「僕は童心に返って遊んだ。」
と、言いたいところだったが、右手には買ったばかりのiPhoneSEを持っている。
こいつを水没させるわけにはいかない。そして、先述のとおり無害と思われるがクラゲにも触りたくはなかった。

そのため、僕は「深さ15センチほどの場所をゆっくり歩く」くらいにとどめた。

10分ほど遊び、さすがにそろそろ洗濯物は乾いていそうだったので、僕は海水から足を上げテトラポッドに座り込んだ。

砂が足につかないように海水で丹念に足を洗い、少し自然乾燥させた後、そのまま靴下と靴を履いた。

ふと視線を上げるとそこには齢16ほど思わしき少女二人が、先ほどまでの僕と同じようにひざ下までを足につけて歩いていた。

先ほどまで、7歳ほどの子供とその母親が50メートルほど遠くで遊んでいただけだった。しかし、僕がテトラポットに腰を下ろし、足の支度をしている間にその少女二人は僕に近づき、僕が気づいた時には目まで来ていたのだった・・・。

想像に易いと思うが、足場の悪いテトラポットに座って、足に砂がつかないように靴下と靴を履く作業は、かなりの集中力が要されるので完全に周りが見えなくなっていた。

目の前に現れた少女二人は"神々しい"とも形容できるほどの美しさと無邪気を兼ね備えていた。
この時僕は確信した。

「この世で一番美しいものは女子高生と田舎景色のコラボ」だということを。

今回は田舎景色を「田舎の海」としているが、おそらくこれはどんな田舎景色でも適応できると思う。原宿の駅前風景とはわけが違う(決して原宿を否定しているわけではない)

下世話な話に聞こえるかもしれないが、この世で一番美しいものの定義は否定しようのない事実として僕の脳内に刻み込まれた。

なぜその女神二人が、テトラポットに下着なんか干しちゃってる僕の近くに来たかは不明であった。

さらにその二人はクラゲの存在に気づきもせずズイズイと歩き回っているので、

僕は「クラゲがいるので気を付けてね」と注意しておいた。

すると、

「えぇ!?どこですか?」とキョドる。

かわいい。

僕が「そこそこ」と指をさしてあげると気づいたようで、スマホで写メなんかを取り始めていた。

「ありがとうございます!」(無邪気な笑み)

この笑みによって、僕の「この世で一番美しい物の定義」は確固たるものとなった。

僕は「いえいえ」と会釈をした後、その場を立ち去った。

写真を撮り終え、洗濯物も乾いたので、これ以上この海岸にいる必要がなくなったのだ。

そのあと「もっとお話ししておけばよかった」と後悔の念に駆られたことは言うまでもない。

そんなこんなで、僕は人生初の日本海を後にした。

ここまでのお話を要約すると「日本海には女神がいる」ということだ。(あほ)

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青春18きっぷ旅行記 山形へ

女神海岸(勝手に名付けた)から一番近いJRの駅は越後線の白山駅だった。
そこからまず新潟駅に出て、昼食を済ませた後にJR白新線で新発田駅、そこから羽越本線で坂町駅向かった。

昼食は餃子の王将でダブル餃子定食を食べた。安定のうまさだ。新潟の王将にはとろろがついていたところが特徴的だった。

移動の話に戻そう。

本日の最終的な目的地は山形駅だが、問題はこの坂町駅から米坂線を使って米沢駅に向かうために2時間半ほど待ち時間があるということだ。
駅の待合室や電車内(すでに電車は停車していた)ので、駅で待つという選択もあったのだが、せっかく旅行に来て2時間半も時間があるのだから何か駅の周りを見ておきたいと思った。

「地元の雰囲気を味わうために喫茶店でもいいから入りたいな」と思い坂町駅をでたのだが、駅の周りは閑散としていて、喫茶店は簡単に見つけられそうになかった。

「こういう時はとりあえず大通りを歩く」これが僕流だ。(勝手にしろ)

しばらく歩くと見覚えのある看板が見えてきた。

それは、いつもわりと栄えている町の中にある看板であったため、一瞬違和感を覚えたが、それは間違いなく、僕の知っているそれであった。

イオンである。

僕はイオン内の喫茶店に夢見て、いや、「あってしかるべき」と決めつけ、若干高圧的に店員さんに問いかけた。
しかし、普通に「もうしわけございませんがありません」といわれてしまった。。

その代わり、駅前の喫茶店の存在を教えていただき、場所の地図まで書いていただいた。親切な店員さんだった。

僕は踵を返すと駅の方へと歩き出した。

店員さんが書いてくれた地図は非常に的確でわかりやすく、僕はすぐにその店にたどり着くことができた。

このとき、次の電車の時間まで1時間40分。たっぷりと時間をつぶすことができる。

僕は心の中で「坂町最高~~!!」と叫んで、喫茶店の扉を開けた。

ちなみに喫茶店の外装はこんな感じである。

わりと小規模の喫茶店で座席は20席ほど。最近できたのか、内装が新しくきれいでとてもおしゃれ、ウェイトレスさん2名が迎え入れてくれた。

落ち着いた雰囲気で、居心地はすごくよかった。

おまけにスマホとPCの充電までさせてもらい、コーヒー(アメリカン)もうまい。

僕の優良喫茶店ランキング上位10%入ることは間違えなかった。

そしてコーヒーを飲み終え、坂町駅へ・・・。

あとは再び米坂線で米沢駅に向かい、そこから奥羽本線で山形駅へ。

この日の午後はほとんど移動時間で終わってしまった。(しかしそれでいい)

無事山形駅に着いた僕は安どの表情を浮かべた。完全に「この日はもう寝るだけ」と思っていた。

しかし、このとき僕はこれから起こる悲劇を知る由もなかった。

青春18きっぷ旅行記 宿がない

山形駅周辺に漫画喫茶が2店舗あることを僕は事前に調べていた。

僕は山形駅に到着すると、その漫画喫茶を目指して歩き出した。

しかし、行けども行けども漫画喫茶は見えてこない。

改めて地図を見直すと漫画喫茶までは駅から30分ほどの距離があった。(ちゃんと地図みろ~)

ここで引き返すわけにもいかないので、そのまま漫画喫茶に向かう。

漫画喫茶までの道は以前僕が住んでいた交通量が非常に多い国道にとてもよく似た道であった。
当時のことを思い出しながら歩いているとわりとあっという間に漫画喫茶についた。(恐るべし白昼夢効果)

今まで利用したことのない漫画喫茶であったので、入会が必要になる。
僕は運転免許証を提出し、氏名・住所・生年月日を太枠内に記入した。

「どちらの席をご利用されますか?」といつも通りの質問を受ける。

僕は「横になれる席で」と、これもいつも通りの回答をする。

この日は海に行ったこともあり、汗がべたべたで足も海水に浸かっていたので、今すぐにでも洗いたいという状況であった。

なので、店員さんに「まずシャワーを浴びたいのですが」というと、店員さんは渋い顔をして

「すみません。うちシャワーやっていないんです。」という。

ふぁ!?

僕がいつも利用する系列のネットカフェにはシャワー完備の場所がほとんどであったため、シャワーがついていないことに衝撃を受けた。

というかむしろ、シャワーがついてない宿泊施設なんて意味がないくらい、僕の体はべとべとしていた。そして、このべとべとの体では眠る自信がなかったので、途中まで対応してくれた店員さんには申し訳なかったが、僕はこの店を後にすることにした。

もう一つのネットカフェまではここからさらに10分ほど歩く。「駅から遠ざかる方向に」だ。

そのネットカフェは僕がいつも利用している系列のネットカフェ(秋田でもこの系列を利用した)ので、安心していた。

「シャワーはついているはず。」と決めつけていた。

しかし現実は違っていた。ここにもシャワー施設がついていなかったのである。

このとき、LINEで友達に愚痴ってわかったのだが、ネットカフェにはシャワーがついていないほうがどちらかといえば普通らしい。

知らなかった・・・。
僕は落胆し、再び駅の方向へ歩き始める。もう駅の近くのホテルに泊まるしかないと思ったからだ。
そこから40分歩いたころにはすでに日が変わろうとしていた。

が、ここでも無計画な僕に悲劇が襲う。
山形駅近隣のほとんどすべてのホテルを訪れたが、すべて満室であった。

「詰んだ・・・」

寝る場所がない・・・。

僕は山形駅前の繁華街を一人徘徊した。

野宿するわけにもいかず長考の末、僕は牛丼屋の松屋で一晩明かし、始発で宮城県の仙台市のネットカフェ(シャワー有は確認済み)に行くことにした。

始発までの3時間。僕は松屋でkindle本を読んだ。体がべたべたですごく気持ちが悪かった。食欲も出ず、おろし豚丼味噌汁セットも間食することができなかった。あれ?もしかしておろし牛丼だったかもしれない。豚なのか牛なのかわからないほど、この時僕は疲弊していた。そして大根おろしが異常に苦く感じた。

「とにかく早く横になりたい。」

僕は心の中でそう唱え続けた。しかし、そればかり考えていると時間がたつのが遅く感じることに気づき、僕は本の内容に集中した。

気づくと仙台行きの始発電車まであと40分ほどという時間になっていた。

僕は仙台のネットカフェに到着したらすぐに寝たかったので、山形駅のトイレで歯磨きをすることにした。

駅のトイレで歯磨きをするのは生れてはじめての経験であった。

僕は早朝のトイレで一人、アナ雪の”生まれて初めて”を歯ブラシをくわえたままくちずさんだ。

まとめ

いかがでしたか?

旅行二日目はほんとに災難でした。
山形駅に戻った後に再び30分かけてネットカフェに行く気にもなれず松屋にお世話になっちゃいましたよ・・・。

これからは、シャワーを浴びれる場所と泊まれる場所があるかをしっかりと調べてから、一日の最終目的地点を決めるようにしますw
※なおこの旅は、青春18きっぷを使用せず、他のお得な切符を使って旅をしています。(詳細は0日目を参照)
1日目までのタイトルは「未購入旅行記」としていましたが、青春18きっぷとほぼ同等に機能する切符なので
「もうめんどい!」と思い、このタイトルにしていますw

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