花火の写真をスマホで撮るテクニックは?おすすめの設定と撮り方を解説!
花火の写真をみなさまがお持ちのiPhoneやAndroid等のスマホで撮影する方法をご紹介して行きます!
しかし、その前に1点だけお伝えしておきたいことがあります。
それは、「花火の写真を上手に撮ることはむずかしいことである」と言うことです。
何故花火の写真を綺麗に取ることが難しいのでしょうか?
それは花火を撮影する環境が「撮影するのが難しいとされる3つの条件」を同時に満たしているからです。
花火の写真をスマホで撮るテクニック
その3つの条件をご説明します。
<暗いところでの撮影>
・暗いと言うことは、カメラが光を感じ取り辛いということ。
つまり、カメラが映像をとらえるまでの時間が長くなるのでシャッタースピード(シャッターが開いている時間)が長くなります。シャッタースピードが長くなると、カメラ(カメラを持つ手)が少しでも動くと簡単にブレてしまうのです。
<被写体が光る>
花火は自ら光る物体です。そしてその光が一定ではありません。ちょっと難しい話になりますが、カメラは対象物の明るさによって適度な露出を自動調整する機能をもっていますが、文字通り瞬く間に明るさを変える花火に、自動調整が追いつかず、綺麗な絵になり辛いという特徴があります。
<被写体が動く>
一般的な花火であれば、炸裂後に中心から放射状に弧を描きます。
動きのある物体は残像を残しますが、この残像をどのように上手く表現するかが腕の見せ所です!上手く表現できないと花火が光の点だけになってしまいます。
こんな状態。
見たまんまの花火の状態を写真に残す(あるいみ自然体、ナチュラル思考?)が好みという人もいるかもしれませんが、どうせだったら写真の強みを活かして、残像を上手く表現したいところです(^_^)
これら3つの条件をクリアする為のテクニックを、今日は覚えていってくださいね!
花火の写真をスマホで おすすめの設定は?
前章でご紹介した3つの難関⬇
・暗いところでの撮影
・被写体が光る
・被写体が動く
これらにどの用に対応して行くか。早速ご説明して行きましょう!(・∀・)ノ
ISO調整
先ほどもお伝えしましたが、暗いところでの撮影では、光を感じ取るのに時間がかかります。かといって、花火は光るのでISOを高くしすぎてもよろしくないです。
そこでおすすめのISOの設定はISO100になります。
このISOの調節については、標準のカメラアプリに搭載されていないこともあるので、夜景撮影専用のアプリや、ISOと次にご説明するシャッター速度を調整できるアプリをダウンロードしておきましょう。
iPhoneでおすすめのアプリは「夜撮カメラ」です。※夜景カメラではなく夜撮カメラですのでおまちがえなく!
AF/AE/HDRをオフに
スマートフォンやタブレットに標準で入っているカメラアプリにもAF(オートフォーカス機能)とAE(自動露出調整)機能が搭載されていると思います。
花火を撮影しようとしているアプリケーションで、これがONになっていたら,OFFにしてください。
AFは文字通り焦点を合わせますが、花火はすごく遠くに離れている上、前後の動きは無いのでAFは使用する必要はありません。
AEは露出調整ですが、これも明るさが変わる花火を撮影するときにONにしておくと、明るさの変化について行けず、真っ白になってしまったり、やけに暗かったりすることが多いです。
※優秀なAEもあるかもしれませんが、スマホのカメラアプリであればOFFにしておくことが無難かと思われます。
シャッタースピード調整
ところで、美しい花火写真、上手い花火写真とはどのような写真のことを言うのでしょうか?美しいとか上手いとかはすごく抽象的な言葉なので、具体的な言葉で定義させて頂くとするならば、美しい、上手い花火写真とは「美しい弧を描いた花火」の写真ではないでしょうか。
HDRも高度の調整機能なのですが、こちらをONにすると保存に時間がかかってしまうので、連射しにくくなるという欠点がありますので、私はOFFにすることをお勧めします。
シャッタースピードの調整は花火の弧を美しく描かせる為に行います。
おすすめのシャッタースピードは
スマフォを固定して撮影できるのであれば2秒がおすすめです。
固定できないのであれば、0.2秒くらいにしておきましょう。
花火の写真をスマホで おすすめの撮り方は?
前章では”設定”についてお話しましたが、3章では撮り方について説明します。
取り方のポイントは次の2点になります。
・カメラが動かない様にして撮る。
・枚数を撮りまくる。
それぞれ解説しますね(^_^)/
<1.カメラを動かない様にして撮る>
カメラが動けば被写体がぶれます。
特に2章でシャッタースピードを長めに設定しているので、少しの揺れでもブレブレになってしまいます。
ここであなたに覚悟して頂かなければならない、ことがあります。
それは・・・
「カメラを固定しないとそんなに良い写真はとれない」
ということです。
固定なしでもそれなりの写真は撮れると思いますが、あなたが石化でもしない限りどうしても人間は動いてしまうものです。
それでもどうしても固定する為の道具が用意できない!という人向けに撮影時コツについてご紹介します。
・脇を締めて、肩の力をぬいて撮る。
➡カメラが動き辛くなります。
・体育座りをして、膝の上にカメラを固定して撮る。
➡だんだんハードルが高くなってきました。
・手頃な木や岩や土台を見つけてそこにおいて撮る。
➡それがあれば苦労しないですよね・・・
※iPhoneは標準のカメラアプリであれば、音量ボタンのプラスや正規品のイヤフォンのプラスもしくはマイナスボタンを押すことで撮影可能ですので、これで若干のぶれは解消するでしょう。どんなアプリでもできれば良いのですが、私が愛用しているmoldivやStageCamHDは対応していなかったのですが、「夜撮カメラ」は対応しておりました!
夜撮カメラすごく優秀。
それでもやはり私は固定を指示します。(固定しないでシャッタースピード2秒とかは無謀なので・・・少なくとも私には。。。)
そこで、簡単な固定具をご紹介しておきますね。
近くに手すりや台などがあれば、これで一発解決!そしてお安いw
そもそも花火が遠すぎて、撮影が困難・・・というあなたにはこちらがおすすめ!(iPhone6、iPhone6s限定?と思ったのですが、ほとんどのスマートフォンに対応してるっぽいです)
これら2つは花火撮影以外でも普通に使えるので私も購入ずみです(^_^)ノ
※注意点:スマホのズーム機能は使わないでくださいね。あれはただ画像を引き延ばしているだけなので、大きくなりますが荒くなってしまいます。。。アップにしたければ後でmoldiv等の画像エディタで編集すれば問題ありません。
<2.枚数を撮りまくる>
・写真なんて、そう、意図して上手くとれるような物ではありません(爆) ここまでで覚えたテクニックをくしした上で、撮りまくりましょう。「夜撮カメラ」は連射にも対応しているので、花火の撮影と相性抜群です。
まとめ
花火写真コンクールではここでご紹介した条件をクリアし、美しい花火を収めることができた写真が評価されます。
本当に極めるとなると大変ですが、とりあえずカメラを固定して、スマホに設定を施せば、instagramやTwitter、Facebookにアップしていいねされるくらいの写真はとれると思います!
要点をまとめると
・花火写真を撮ることは難しい。
・スマホを固定することが重要。
・ISOは100がおすすめ。
・AF/AE/HDRはオフに!
・シャッタースピードも要調整!
・ツールとアプリでクオリティアップ!
になります!
それでは、奇跡の一枚(といったら失礼ですねw)を目指して、いざ出陣です ( ´∀`)/~~