子供の熱が39度 熱が下がらないときは病院に行くべき?
子供はよく急に熱を出しますよね。
親はその度に心配をして病院を駆け回ったり夜通し看病をしたりと身も心も休まりません。
しかし,そんな親の心配をよそに、子供は高熱にも関わらず元気いっぱいではしゃいでいることも…
「しんどくないの!?」と驚かされることもあるでしょう。
こんな姿を見ていると、病院の受診はせずにこのまま様子を見ていてもよいのでは?という気持ちになりますよね。
病院に行くと抵抗力の落ちている状態の子供が他の病気をもらったり、通院や待ち時間で子供の体力を使わせてしまって悪化したりとリスクも少なからずともあります。
ですが、本当は恐ろしい病気だったらどうしよう…という不安もあるでしょう。
そんな急な子供の体調不良、このまま自宅で様子を見るか病院を受診すべきか、ここではまとめました。
子供の熱が39度
とある所に、5歳と2歳の姉妹を持つAさんというお母さんがいます。
ある日の昼、2歳の次女が熱を出しました。
38℃ほどで大人なら高いと感じる熱ですが、幼い子供なら、ちょっと高いねという程度です。熱以外の症状もなく、食欲もあって元気でしたのでAさんは自宅での様子見を判断しました。
しかしその夜、次女の熱は39.5℃まで上がり、さすがにしんどいのか次女は眠っては泣いて起きて…を繰り返していました。Aさんは苦しそうな次女を見て少しでも楽になってもらいたくて座薬を入れましたが熱は下がらずその夜は熱で苦しむ次女に付きっきりでした。
翌朝、次女の熱は37.8度。夜中のピークに比べたらマシですが、熱は高いままでした。
次女は昨日の日中と同様に元気いっぱいです。昨日と違うのはほんの少しだけ鼻水が出ていることでした。これを見てAさんは
「やっぱり風邪か。2、3日もあれば治るだろう」と判断。
引き続き自宅で様子見をすることにしました。
しかし高熱は下がることはなく、熱が出て3日目にAさんは病院の受診を決意して、かかりつけの小児科を受診しました。
すると診断結果は何とマイコプラズマ肺炎だったのです。
熱以外に症状はなかったので、しつこい風邪なのかなという程度の気持ちでいたのでAさんはとても驚いきました。
医者の問診時に、周囲で流行っている病気はありますか?と聞かれ、「長女の幼稚園でマイコプラズマ肺炎が流行っている」と答えたら、すぐさま咽喉から菌を採取する方法の検査をし、マイコプラズマ肺炎が発覚したのです。Aさんも幼稚園で流行っていることからマイコプラズマ?と疑った事もありましたが、代表的な症状の「咳」が一切なかったし、実際に通っている長女がかかっていなかったのですぐにマイコプラズマは容疑から外れていたのです。
咳の出ないマイコプラズマ肺炎になるなんて思ってもおらず、受診が遅くなったことをAさんはとても反省しました。
子供の熱が下がらない
1章でAさんはただの風邪と自己判断して様子見しましたが、結局はマイコプラズマ肺炎という結果になりました。
マイコプラズマ肺炎特有の症状が出なかったから判断が鈍ったのでしょうが、早めの受診を心がけていれば次女は必要以上に苦しまなくても済んだかもしれませんね。
風邪だったら病院に行かなくても治るということもありますが、まずは『子供の周囲でどんな病気が流行っているか』をしっかり把握するようにしましょう。
Aさんの場合は長女の通う幼稚園でマイコプラズマ肺炎が流行っており、毎日送迎の際に一緒に幼稚園に来ていた次女が感染してしまいました。
直接通っていなくても、抵抗力が下がっていれば感染する可能性は十分にあるので、家族内に流行病がある場所に通っている人間がいるのなら、常に感染を意識しましょう。
その情報を踏まえて体調を崩すことがあれば、すぐに病院を受診してその病気が流行っている旨を医者に伝えましょう。
あと、高熱は続くと体力を非常に消耗します。この状態が長く続くと治る病も治りません。熱は体の中で病気と闘っている証ですが、上手に熱を下げてあげないと体力が持ちません。
高熱が丸1日続いたら病院を受診して解熱剤をもらうなり指示を仰ぐといいでしょう。
子供の熱 病院に行くべき?
今回のAさんの場合は、他の病気をもらうことや待ち時間で次女が疲れてしまうことを懸念して受診が遅れました。
院内に長時間いることでの不安ならばオンライン予約を利用すれば解決することがあります。
最近の病院ではスマートフォンやインターネットを利用したオンライン予約を実施している病院もあるので、オンライン予約を上手に使えば待ち時間は調整出来るでしょう。
他にも「この程度の症状で受診してもいいの?」と判断に迷った末に自宅で様子見をしていた方もいるでしょう。
そんな時は遠慮せずに電話して症状を伝えて医者に判断を仰ぎましょう。「お母さんが不安なら受診してください」という答えを出す医者も多いですが、不安で電話したのでこの際受診してしまいましょう。もしかかりつけの病院の診療時間外であれば「小児救急でんわ相談【#8000】」に電話をかけてみてはいかがでしょうか。
【#8000】にダイヤルすることによって、住んでいる地域の相談窓口に電話が転送されて小児科医や看護師によるアドバイスを受ける事ができます。
小児救急でんわ相談【#8000】
まとめ
いかがだったでしょうか。
子供の発熱は頻繁にあることです。
それ故に「またか」となって病院の受診が疎かになってしまうこともあるでしょう。
周囲の流行病の状況や、高熱が続いているかどうかをよく観察し、それでも判断に迷うようであれば小児救急でんわ相談に電話をかけるなりしてその都度対処しましょう。
子供が元気にしている姿が一番嬉しいですよね、早く元気になれるようにお母さんがしっかりと判断していきましょう。