カジノ 日本ではいつから場所はどこで合法化が適応されるのか?
先日、国会で採決されたカジノ合法化法案。
「これで日本でもカジノができるー!楽しみだな!」
と思われている方も多いと思いますが、逆に治安が悪化したり、ギャンブル依存症などの弊害を考える方も多いと思います。
しかし、どちらの立場でもやはり気になるのは「いったい、カジノは"いつ"そして
"どこで"始まるのかが気になるところではないかとおもいます。
今回はそれに加えてカジノ法案の内容にも触れていきたいと思います。
カジノ 日本ではいつから?
2016年12月15日にカジノ解禁法が成立しました。
「カジノ解禁法が成立したんだから、遅くとも2018年にはカジノ開業されるのでは?」と考える方も
多いかもしれませんが、そう簡単には行かないようです。
カジノが運営を開始するには以下の工程を踏む必要があります。
1.カジノIR推進法案(カジノ解禁法)を国会へ提出し、成立させる。(2016年12月26日施行)
2.I政府内に組織を作り、実施法の枠組みを議論して詰める。(1年以内)●今ここ
3.IR実施法案を国会に上程し、成立させる。(ここでカジノ解禁が決定)
4.国の規制機関を設け、体制を整える。
5.国が地方公共団体の申請を受け、特定複合観光施設(IR)区域を指定する。(1~2都市)
6.指定を受けた地方公共団体が開発を担う民間事業者を選定する。
7.開発を担う民間事業者がカジノの免許(ライセンス)を申請し、取得する。
8.民間事業者が運営の体制を具備し、カジノリゾート運営を開始する。
( 参考出典元:カジノジャパンVol.27,2013 )
やらなきゃいけないことがたくさんありますね・・・。
8の「運営の体制を具備」の部分では機関や人員的なところが大きいでしょうがもちろん施設も
作らなければなりません。これは規模にもよると思いますが、新国立競技場が着工から2年ほどを
見込んでいるので、仮にそれと同じ期間で完工すると仮定しても完成は2020年には間に合わないでしょう。
カジノ解禁法が成立!と聞いてワクワクされた方も多いかもしれませんが、日本でカジノができるのは
まだまだ先のようです。
それにしても、カジノを作るとなれば、運営開始前でもそれなりの雇用を生み出すので、
その時点で経済効果は大いに期待できそうですね。
安部信三政権がカジノを成長戦略の柱の一つに位置づけるのも納得できます。
その分、依存症対策はしっかりと取り組んでほしいものですね。
カジノ 日本では場所はどこ?
日本のカジノの候補地は全国に数か所あります。
立候補制で現在候補地に挙がっているのは次の13か所です。
北海道(小樽・釧路・札幌)
宮城県(仙台)
千葉県(幕張新都心・成田空港)
東京都(お台場)
神奈川県(横浜)
静岡県(熱海)
愛知県(常滑市)
大阪府(舞洲・関西空港・USJ)
福岡県、長崎県(佐世保・ハウステンボス)
宮崎県(フェニックスシーガイア)
沖縄県(美ら海・ネオパークオキナワ)
京都府(都市周縁部地下)
徳島県(鳴門市)
この中でも最速でカジノ運営が開始されると予想できるのが、横浜か成田空港あたりでしょうか。
※法案ではカジノが合法化した際はまず1~2か所の地域で試験的にカジノリゾートを
建設して問題点を抽出し、その後各都市へ広げていくことが記されています。
なので、東京、大阪、京都は残しておきたい。かといって北海道や沖縄や地方都市に作ってもそれほどの経済効果が見込めるかというと微妙かと思われます。
そういう面で横浜は都心に近く、世界中からすでに観光客が訪れているのでカジノでさらに活性化することが見込めるのではないでしょうか。
千葉県の成田は新東京国際空港があり東京と海外をつなぐ日本の玄関口になっています。
また、都心から電車で1本なのでアクセスも良く、施設が小規模でも観光客の流入が見込めます。
かといって2か所とも関東に作るのは微妙な気もしますね。
そう考えるとUSJに併設してもいいのでは?と思っちゃったりもしますね。USJとはシナジーがありそうですし、関西の方が受け入れやすそう(関東人の意見です)。
カジノ 日本での合法化の内容とは
先日成立して施行が開始されたカジノ解禁法。
内容を一部抜粋しますと・・・
(目的)
第一条 この法律は、特定複合観光施設区域の整備の推進が、観光及び地域経済の振興に寄与するとともに、財政の改善に資するものであることに鑑み、特定複合観光施設区域の整備の推進に関する基本理念及び基本方針その他の基本となる事項を定めるとともに、特定複合観光施設区域整備推進本部を設置することにより、これを総合的かつ集中的に行うことを目的とする。第十条 政府は、カジノ施設の設置及び運営に関し、カジノ施設における不正行為の防止並びにカジノ施設の設置及び運営に伴う有害な影響の排除を適切に行う観点から、次に掲げる事項について必要な措置を講ずるものとする。
一 カジノ施設において行われるゲームの公正性の確保のために必要な基準に関する事項
二 カジノ施設において用いられるチップその他の金銭の代替物の適正な利用に関する事項
三 カジノ施設関係者及びカジノ施設の入場者から暴力団員その他カジノ施設に対する関与が不適当な者を排除するために必要な規制に関する事項
四 犯罪の発生の予防及び通報のためのカジノ施設の設置及び運営をする者による監視及び防犯に係る設備、組織その他の体制の整備に関する事項
(以下略)
要約すると・・・。
(目的)
観光客を取り込んで経済発展させるため
(実施内容)
国が管理責務を負うから特定地区ではカジノ(賭博行為ができる)施設の運営を認める。
というところでしょう。
なので、この法案が通ったからと言って、巷のパチンコ屋がグレーからホワイトになるわけではありません。
あくまで、政府が指定した特定の地区でのお話し。
また、政府はこの法案を制定するにあたって、現状行われているパチンコ等も含めた依存症対策にも力を入れていくようです。
まとめ
いかがでしたか?
私はこの法案の成立で、逆にギャンブル依存症は減るのではないかと考えています。
カジノ施設を政府が管理することで、パチンコなどの既存のギャンブルも管理され、出玉の管理や依存症患者の更生施設などが充実すると考えられるからです。
まぁ何にせよ、カジノ法案によるIR施設がどのようになるかは、政府の手腕にかかってくるでしょうから、しっかり管理してほしいものですね。