マイコプラズマ 大人が感染したら仕事どころか入院も考える必要がある?
寒くなると色々な病気が流行してイヤになりますよね。
子供がいると幼稚園や小学校などで病気をもらってきて、あっという間に家族に感染・全滅ということも…
子供が病気で苦しむ姿は可哀想ですが、家庭の軸であるお母さんに感染してしまうと更に大変です。
今回はそんな災難に襲われた主婦のFさんのお話しをしようと思います。
子供が小学校にあがり、子育てが少しだけ落ち着いてきたのでパートを始めて充実した日々を送っています。
しかしある日、子供がマイコプラズマ肺炎に感染したので、パートを休んで子供の看病につとめました。
マイコプラズマ肺炎は「子供がかかる病気」のイメージがあったので我が子がかかっても大して気にせずにいたのですが、その2週間後、Fさんの体に異変が…
微熱があるようなので病院を受診すると「風邪」と診断されましたが、その夜にはまさかの39℃の高熱。
この症状、先日子供のかかったマイコプラズマ肺炎に似ているけど、まさか私も…?
そして後日、別の病院で診察してもらうとやっぱりマイコプラズマ肺炎と診断されたFさん。
大変な思いをしたFさんですが、大人のマイコプラズマ肺炎っていったいどんなものか?
ここでは「大人のマイコプラズマ肺炎」についてまとめました。
マイコプラズマは大人でも感染する?
冒頭でもお話しましたが、マイコプラズマ肺炎は一般的には子供のかかる病気というイメージを持っている方が多いと思います。
現実にマイコプラズマ肺炎の好発年齢は6歳から12歳となっています。
しかしあまり知られてはいないのですが、子供以外にも健康で若い大人(20代や30代)も感染するのです。
抵抗力が落ちていたりするとなお一層感染する可能性が高いです。
かくいうFさんはマイコプラズマ肺炎になった子供の看病で疲れていたところに感染してしまったのです。
マイコプラズマ肺炎の患者を看病するときはマスクが必須になります。「子供がかかる病気だし…」と誤解したり、面倒くさがったりせず、必ず着用するようにしましょう。
そしてマイコプラズマ肺炎の症状は発熱からスタートします。
そのせいで最初は風邪を引いたと思う方が多いです。しかしその後38℃から40℃の高熱になり、発熱から3日から5日を過ぎたあたりから激しくしつこい咳が出始めます。
Fさんも高熱に3日間苦しめられて、熱がおさまったと思った矢先に激しい咳に見まわれました。
咳の出始めは乾いた咳だったのに、だんだんと痰の絡んだような湿った咳に変わっていくのも大人のマイコプラズマ肺炎の特徴のようです。
マイコプラズマで仕事に行ける?
子供の場合が完治するまで学校を休ませてゆっくりと自宅安静させることもできますが、大人になると多少無理をしてでも仕事に行く方が多いと思います。
Fさんも子供の看病のために1週間パートをお休みしたので、これ以上職場に迷惑をかけたくないと思っていました。
症状の程度によりますが、高熱があるうちは必ずお休みしましょう。かえって職場に迷惑をかけるおそれがあります。
そして出勤に際して気になるのが「周囲に移してしまわないか」ということでしょう。
マイコプラズマ肺炎の潜伏期間はおよそ2週間と言われており、発症するまでが長いです。その潜伏期間の間にも感染力はあり、知らず知らずの間に感染を拡大させてしまっていることがあります。
発症してからしばらくはまだ感染の可能性があるので、必ずマスクを着用して出勤するようにしましょう。
また、マイコプラズマ肺炎の普通の石鹸による手洗いとうがいで予防することができます。
再度の感染を防ぐためにも、手洗い・うがいはかかさないようにしましょう。
マイコプラズマで入院はあり得る?
「入院なんて大袈裟な…」と思う方もいるでしょうが、実は大人の方が重症化しやすいのがマイコプラズマ肺炎の特徴でもあります。
子供がかかった場合はガッと高熱が出て、咳が出て「ハイ、おしまい」というパターンが多いです。
入院の基準としては「食事、特に水分がとれているか」「休息はとれているか」という点があります。
高熱が出ると体内の水分が急速に失われますので、マメな水分補給が大切です。しかし体調が悪かったり咳が激すぎたりして十分な水分がとれず、脱水してしまうと大変です。
また、頭痛や嘔吐の症状が激しいと髄膜炎などの深刻な合併症の心配があります。
適切な治療を受けて安静にしていれば1週間ほどで熱や激しい咳などの症状が和らぎます。しかし咳の激しさは収まっても2週間から1ヶ月ほど続くこともあります(咳が収まったら完治したということになります)。治療は基本的に抗生物質を使います。他には咳や熱などの不快症状を緩和するために咳止めや解熱剤を服用して回復を待ちます。
ちなみに病院にかからないで自力で治すことも可能ですが、その場合は症状が1週間から2週間は長引いてしまうことが多いようです。
まとめ
大人のマイコプラズマ肺炎、いかがだったでしょうか。
高熱に加え、激しい咳…本当にしんどいです。
マイコプラズマ肺炎は大人でも感染の可能性は充分にあり、子供よりも重症化しやすいという恐ろしい面もあります。
感染を防ぐには、手洗いやうがいをしたりなど、マスクをして自衛するのが一番です。
また、感染の拡大を防ぐためにもマイコプラズマ肺炎にかかったら、マスクは必ず着用するようにしましょう。