隅田川花火大会の中止条件は?2013年の中止経緯と理由を解説!

      2016/07/24

長い歴史のある隅田川花火大会が過去に一度だけ中止になったことがあります。

隅田川花火大会は東京三大花火大会の一つとして、その規模さることながら、観客動員数も100万人を超えることもしばしばある非常に大規模な花火大会です。

花火大会が大規模であればある程、「大会の準備」にかかるお金が増えていきますので、運営者側は出来る限り中止にはしたくありません。

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そんな隅田川花火大会が中止になった2013年はいったい何が起こったのでしょうか?

隅田川花火大会が中止になる条件は?

東日本大震災があった2011年でさえ日にちを変更して開催された隅田川花火大会。

主催者としては本当にやりたい、そしてそれを待ち望む人も本当におおいことがわかりますね。

では、2013年はどのようにして中止になったのでしょう?そもそもどのような条件がそろうと中止になってしまうのでしょうか?

大会のHPをのぞいてみました。

<荒天の場合>
小雨決行(荒天時は7/26(日)に延期)※2015年大会の情報です。

・・・

小雨決行

・・・

分からん!ヽ(`Д´#)ノ

”小雨"ってどれくらいだよ!

分からんよってなりますよね。

そこで、

花火大会が中止になる条件を調査してみました。

すると、花火大会が中止となる条件として以下の二つがあることが分かりました。

強風時

以下の資料は花火大会の主催者側が花火大会を開催する際に都道府県に提出する資料をの一部を切り取ったもので、この状況に陥ったとき「花火大会を中止しなければいけない」という決まりを記したものです。
花火大会雨で中止

「地上風速7メートル以上の強風が10分間以上継続して吹くことによって安全な消費が行なわれないおそれがあるときは、煙火の消費を中断または中止することについて定めたものである。」
つまり、風がそれなりに強かったらあげちゃダメってことですね。

ちなみに風速7メートルは「樹木の葉を動かす」と「樹木の大枝を動かす」の間の「樹木の小枝を動かす」らしいです。

 

名称は「疾風」という様です。

疾風で中止になる花火大会・・・。

悲しい・・・(*´д`;)

雨天時

次に、雨天で中止になる条件です。

風と違い「注意報」のレベルになったら中止になる様ですね。
花火大会風で中止

でもそんなに「注意報」ってならないですよね。それこそゲリラ豪雨とか台風とか。

ココで参考までに墨田区の「大雨注意報」の基準についてご紹介します。

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墨田区大雨注意報基準

1時間当たり40ミリは何となく分かるんだけど、土壌雨量指数基準ってなんだ・・・

これはちょっと分かりにくいので、大雨注意報は今降っている雨の量、土壌雨量指数はわりとココ数時間で降っていた雨の量の合計、ぐらいでかんがえて頂ければ問題ないかと思います。

いずれにせよ、「安全な消費が行なわれないおそれがあると認められれば」中止になってしまいます。

様は花火師が「これはやばそう・・・」と判断したら中止となります。

・・・結局どんな基準かわかんねぇ〜(;゚Д゚)

基準については結局は人が判断するので、はっきりしていないのですが「豪雨、暴風と思われるレベルに達したらほぼ中止となる。それ以下のレベルであればきわどいところ」と考えて頂ければOKです。

隅田川花火大会は2013年にどのようにして中止になったか?時系列で解説

それでは2013年の悲劇は何故起こったのか、時系列順に記載していきます。

朝:どんより曇り。

昼:雨が降るか降らないかという天気。
この時点で主催者が決行を判断した。

18:00頃:
所々で小雨が降り始める。
しかしスタンスは小雨決行。
みんな「まだいける!」と思っている。

(しかし、この時点で上空には寒気が迫ってきており、既に死亡フラグがビンビンに立っていたのである)

19:10頃:第一会場で打ち上げ開始。この時、雨風がだいぶ強くなって来ている。

19:15頃:第二会場で打ち上げ開始。もう、神奈川の方では竜巻警報まで発令され、「このまま続けて大丈夫なの?」とみんな思っていたに違いない。

この後、10分程、打ち上げが続くが、雨風ともにだんだん強くなっていき、一時中断。

そのさらに10分後の19:40分頃、主催者側が中止を発表。

隅田川花火大会は2013年中止になった理由を解説

なぜ延期ではなく中止となったのか?

その理由は大きく次の2つあります。

・準備にお金がかかり過ぎた
➡花火大会の予算は打ち上げる花火に半分くらいのお金がかかりますが、残りの半分は交通整備であったり、仮設トイレの設置、広告、警備、消防との連携、当日までの打ち合わせ等に持っていかれます。
ですので、ここまで(開始30分まで)やってしまったら、予備日を次の日に設定していたとしても、もう取り返しがつかないのです。

・花火が湿気ってしまって使い物にならなくなってしまった。
➡これはもう、どうしようもないですね。あげる花火がなくなってしまったのですから・・・。ちなみにこの花火は破棄されたそうです。・・・悲しい。゚(゚´Д`゚)゜。

このようにして、歴史上初めて、隅田川花火大会が完全に中止となったのです。

まぁ、これだけ雨に降られてはどうしようもないですね。

まとめ

主催者側が昼の時点で延期を発表していれば、次の日に持ち越しになったかもしれませんが、先述したとおり「準備に相当なお金がかかる」のが花火大会。”延期”であってもそう簡単に出来ないのです。

主催者側は「今は天気が微妙だけど夜は晴れてくれる!これに賭ける!」としたのですが、この賭けに負けてしまったというわけです。

さすがの人類もまだ”天気”はコントロールできないですからね( ・᷄ㅂ・᷅ )

2016年の隅田川花火大会は是非晴れて欲しいものです!

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